ゆとり教育と新入社員研修の考え方

そろそろ新入社員研修の準備をしている企業もおおいのではないでしょうか、また今年入社した社員も一年経過しつつ、採用した企業としてはどうだったでしょうか。研修担当の方はいろいろ考えることもあるかと思います。これまで企業の大半が成果主義を行い社員はすぐに結果を求められてきました。昨年入社した社員や今年と入社予定の社員の家族や知り合いの中で、リストラや失業の憂き目をあった知り合いがいるかもしれません。そんな彼らは実績を出すことに精一杯の神経を費やします。そんな新入社員研修を迎えるにあたっての考えをかれらが学校時代の背景である「ゆとり教育」を踏まえて考えたいと思います。

 

ゆとり教育の目的

  1. 各学校のスタッフが、自分たちで知恵を出し合って特徴豊かな教育を行う
  2. 生徒の学ぶ勉強範囲を絞り、生徒個人の自主的な勉強の時間にあてる
  3. 生徒自身が、【自分で物事を考える力】を育てる事ができるよう導く
     

個人の自主性すなわち個性を伸ばす事に、目的を置いた教育でした。

 

教育担当者の方へ

一方、教育担当者はこの世代前、競争社会が当たり前の詰め込み教育世代です。落ちこぼれ・校内暴力等を経験した世代です。そして社長は、60年安保闘争の時代の方もいらっしゃるかもしれません。これでは育った背景が違いすぎるのです。会社は組織で動きます。個性を全面に出して、すべてがうまくゆくことは皆無でしょう。競争と個性を伸ばすことの両立をどう認識させてゆくかが問題ではないでしょうか

  今の社員は、前に述べましたようにすぐに結果を求めます。わからない知識はネットで検索し結果がでます。わからないことがあっても調べる時間は早くそして正確のはずです。当然仕事の成果もすぐに求める傾向があります。何度も足を運び、人間関係を作るということは彼らのプロセスの中にないかもしれません。その結果少しの上司からの注意を「自分は会社に向いていない」とか「必要とされていない」と感じ、「メンタルヘルス」を必要とする社員になる傾向があります。また仕事がグローバル化し、最初から高度なことを要求される場合もあると思います。複雑なことを申しましたが、新入社員担当の皆様ご一考いただければと思います。

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