今回はメンタルヘルスが必要な社員の「復帰プログラム」作成について考えてみたいと思います。この件については企業経営者・担当者の皆様は本人・家族・医師等の意見を参考に元の職場又は異なる職場で就業時間はどのくらいかが妥当等かと思案されると思います。また他のHPや参考資料等を検索していらっしゃるのではないでしょうか。絆 社会保険労務士事務所では、復帰プログラムを作成する経営者・担当者の皆様の気持ちの持ち方を考えたいと思います。まず休職している社員の持っている気持ちを一言で表すなら「罪悪感」です。会社・同僚・取引先に迷惑をかけた又はかけている。今こんな気持ちでいっぱいのはずです。こんな気持ちを持っている社員に対して会社は、対応に戸惑いもあるかもしれませんが「何か言ってきたら対応しよう それまではそっとしておこう」と考えていらっしゃるのではありませんか。
そこで当事務所は「ホスピタリティ」の導入を提案します。ホスピタル(病院)の語源でもあり、「マナー」とよく類似していますが マナールールに「心」が加わると、ホスピタリティになるという考え方です。また 深い心地良さが加わることで、信頼や信用、安心感が生まれます。この気持ちで「復帰ブログラム」を作成することこそが、企業に求められているのではないでしょうか。下記の質問表は自己のホスピタリティ度を図る簡単なチェック表です。
質問表
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         嫌な人から声をかけられた あなたは  | 
      
         
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         a そっぽを向いて無視する  | 
      
         
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         b 気持ちを抑えてあたりさわりない受け答えをする  | 
      
         
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         c いい機会だと思って積極的に話を聞く  | 
      
         
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         道で突然、英語で話しかけられた あなたは  | 
      
         
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         a びっくりして逃げてしまう  | 
      
         
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         b あいまいな笑いでごまかす  | 
      
         
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         c 懸命に聞き取ろうとする  | 
      
         
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         しばらく会っていない両親を思いだした あなたは  | 
      
         
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         a しばらく考えていたが忘れてしまう  | 
      
         
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         b そのうち連絡してみようと考える  | 
      
         
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         c すぐに電話をかける  | 
      
         
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         会議を開いたがみんな黙っているのをみて あなたは  | 
      
         
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         a だれかが口火を切るのを黙って待つ  | 
      
         
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         b ともかく最初の発言をする  | 
      
         
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         c みんなの顔を見回して、どうすべきか考える  | 
      
         
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         同僚が落ち込んで、すっかりやる気をなくしている  | 
      
         
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         a しょうがない奴だと密かに馬鹿にする  | 
      
         
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         b 肩をたたいて「がんばれよ」と声をかける  | 
      
         
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         c 一度、話をしないかと持ちかける  | 
      
         
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         カラオケでみんなが盛り上がっているときに あなたは  | 
      
         
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         a 何の歌が出てきても大声で歌いまくる  | 
      
         
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         b 次は、何の歌を歌おうかと歌集をめくる  | 
      
         
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         c まだ、歌っていない人に声をかける  | 
      
         
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         とってもいいことがあってすごく元気になっている あなたは  | 
      
         
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         a 誰彼をつかまえて「こんないいことがあった」と吹聴する  | 
      
         
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         b 鼻歌を歌いながらさっそうと街をあるく  | 
      
         
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         c 友だちの「いいこと」を聞いてあげる  | 
      
         
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         A君がBさんを好きなのに言い出せないでいることに気付いた あなたは  | 
      
         
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         a A君にもっと積極的にとアドバイスする  | 
      
         
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         b BさんにA君は君が好きだと教えてあげる  | 
      
         
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         c A君とBさんが自然に出会える場をつくろうと努める  | 
      
         
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         向こうからふらふらと足下もおよばない人をみかけたら あなたは  | 
      
         
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         a 見て見ぬ振りをして通りすぎる  | 
      
         
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         b すぐに警察に電話する  | 
      
         
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         c 「どうしましたか」と声をかける  | 
      
         
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         激しく対立してやりあってる2人を見て あなたは  | 
      
         
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         a 馬鹿なことをしていると冷笑してほっておく  | 
      
         
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         b 2人の間に割り入って争いをやめるよう諭す  | 
      
         
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         c 「事情を話してくれないか」と2人に問いかける  | 
      
         
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どうでしたか 以下のように分析されます。
aが多い人 まだ自分中心で他の人に暖かい関心をもっていないか 示し方がわからない人です
bが多い人 まだホスピタリティは発展途上です 他者への接し方は間違えると誤解を生みだす恐れがあります
cが多い人 ホスピタリティの行動をしています。自分をとりまく人間関係もうまくいっているはずです
ホスヒタリティをみがく本より
自己のホスピタリティはいかがでしたか この気持ちを自分の中で持ち 他者を主体と考えて行動する。相手の意図を汲む考えで相手に接する。言い換えるなら「復帰ブログラム」は会社への復帰ではなく 個人の復帰プログラムとして作成されてはいかがでしょうか。
