メンタルヘルスが必要な社員 その四

会社で生き残る法則(これは私のサラリーマン時代の経験からの言葉です)

精神疾患.jpgのサムネイル画像

好かれなくてもいいから、嫌われないこと

企業で働く社員の皆さん、こう自分に言い聞かせたことはありませんか。この言葉 実に現在の会社での生き方を示していると思いませんか。「出る杭は打たれる」「長いものには巻かれろ」日本にはこんなことわざがあります。コラムではこれを推奨するのではなく、まずこの現実を認識するとの観点から、1つの考え方を御紹介したいと思います。過日6月22日の読売新聞に、「心の病で労災最多更新」(右記参照)の記事がありました、ご覧になった方もいらっしゃると思います。職場でのストレスが原因でうつ病などの精神疾患を発症し、昨年認定された人が前年度より150人多く475人で3年連続過去最多 このうち93人は自殺を図っているとの記事でした。その精神疾患の理由は

1) 仕事内容や量の変化

2) 嫌がらせ いじめ 暴行

3) 上司とのトラブル

等が上位を占め、認定された人の数は震災の影響で精神疾患となった人とは比較できないほどです。メンタルヘルスが必要な社員を生み出す心について 本コラムでは鏡の法則を御紹介したいと思います。この法則は、自分が研修担当だったころ新入社員にもよく伝えていた法則です。いつも職場で自分を見つめなおし、自己を形成する法則だと思います。メンタルヘルスが必要な社員への対応についても、ご参考にして下さい。

鏡の法則 ~鏡の法則・野口嘉則著参照~

「鏡の法則」とは、私たちの人生の現実は、私たちの心の中を映し出す鏡であるという法則です。つまり、「自分の人生に起こる問題の原因は、すべて自分自身の中にある」という考え方です。例えば、会社で部下のミスに対して、些細なことで注意する上司がいます。しかしその注意は何の為、部下のことを思い二度と同じミスをしないようにと喚起の注意なのか、仕事を指示するときに注意すべきことを、自分が指示しなかった自分への腹ただしさなのか、どちらでしょうか すなわち自分の心の欠けている所を他人の中に押し付けているのではないでしょうか
 

認知不協和

鏡の法則.png

真円と、少し欠けている円、どちらの円に目がいきますか?当然、欠けている円、特に欠けた部分 に目がいきます。認知不協和という習性です。
欠けている部分が気持ち悪いと感じるのです。

元々、備わっている美意識の成せる業かもしれません。この習性は悲しいかな他人を観るときにも働いてしまいます。他人の足りない箇所、駄目な箇所 に目がいくのです。人の習性です。ですから、意図して「良い箇所」「好ましい部分」を観る癖 をつける必要があります。でなければ、人の粗(あら)ばかり探しては不平不満を言うだけの人間になってしまいます。

投影

他人の好きな箇所は、自分の認識している自分の好きな箇所です。
他人の嫌いな箇所も、自分の認識している自分の嫌いな箇所です。

他人の好きな箇所も嫌いな箇所も全て、他人という鏡を通して観る自分自身の良い箇所、嫌な箇所す。他人のあそこが嫌いと言ってみても、実は、他人に投影した自分の嫌な箇所が嫌い、と言っているようなものです。人の悪口は、自分の悪口でもあります。逆を言えば、自分に関して好きだと認識していない箇所については、他人が持っていても認識できません。ですから、自分の好きな箇所、良いと思う箇所をいっぱい探しましょう。そうすれば、他人の中にもいっぱい好きになれる箇所を発見することになります。

 

開業サポート

<顧問契約対象者>労働・社会保険新規手続き無料化

前職の経験を活かし不動産・家具・レイアウト等の相談も受け付けます。