パート労働者の評価について

絆社会保険労務士事務所では、常にパート労働者の活用について考えてまいりましたが ここでパート労働者の評価についてひとつの考え方をご提案いたしたいと思います。

パート労働者は時間給が多いと思いますが、時給の決定には常につきまとう問題があります

1) この時給は個々の能力と経験に応じていますか 

2) 正社員の職務内容と比較して時間給は適正になっていますか 

この素朴な疑問は企業にとっても永遠の課題です。この疑問を解消し パート労働者が自己の位置や評価が確認できれば、次のメリットがあげられるのではないでしょうか。

1) モチベーションの向上

2) 会社のイメージ向上と優秀な人材確保

3) 正社員を含めた人材活用 本当の意味でのリストラ(人材の再構築)が可能

 

職務評価表を作成しパート労働者の点数を定め パート労働者の人材育成を提案します。

サンプル例です

まず 同様の職務を行っている 一般正社員の時間給を計算します。

1) 正社員の時間給計算

  一日 10,000円÷8時間=1,250円(正社員の時間給)

2) パートの時間給の決定

  時間  1,250円×0.7=875円

3) パート労働者の職務評価を行います

販売職務の場合

入社5年 目標の1.5倍販売実績のあるパートAさんの場合

項目

点数換算定義

コア点数

アルファ点数

合計(コア+アルファ)

販売目標

実績/目標×3

(最低1点)

アルファ点数

1

例150万/100万×3=4.5

9.5

経験度

1年経過の度

1

5(1年毎1点加算)

6

専門知識度

商品説明内容密度

1

5~0

6

クレーム解消能力

自己で解消

サポート必要

不能 等

1

3~0

4

代用員度

代員不可の場合

アルファ加算

1

5~0

6

協力度

周囲への協力

1

5~0

6

                                                             合計 37.5点

新規採用Bさんの場合は

販売目標(1点)+経験度(1点)+専門知識度(1点)+クレーム解消(0点)+代用員度(1点)+協力度(1点)=合計5点

Bさんを新規採用の基準時給(最低保障額)を875円として場合 Aさんとの時給の比較は下記のようになります

Aさんの時給 875円+(37.5/Aさんの点数-5/基準点数)×10円=1,150円となります 

                                          差額325円 

評価の1点が10円の換算となり 個々の労働内容に反映される仕組みとなります。

これらの表は、パート労働者の次のステップに進む目標にも使えますし 当然正社員も同じ項目が評価されますので正社員との時間給の差を点数で示せば 正社員登用候補のパート労働者の基準にもなるのではないでしょうか。

通常の正社員との販売 経験等の対照グラフは下記が理想的な評価基準となるはずです

          正社員とパート労働者の点数基準

パート評価.png

正社員は中堅 パートさんは新規採用者がモデル

この表は、企業の職種やパート労働者の採用形態によって異なると思います。詳細は当事務所に御相談下さい。

オープン記念 初回相談 無料

開業サポート

<顧問契約対象者>労働・社会保険新規手続き無料化

前職の経験を活かし不動産・家具・レイアウト等の相談も受け付けます。